<A HERF=http://www5c.biglobe.ne.jp/~akihiro>白血病って何</A>

白血病について

 

白血病とは?

 白血病を理解するのは とても難しい。白血病とは白血球の癌。

ところで 癌とは何だろう?

 癌というのは あなたのからだと協力しない細胞群のこと。気ままな奴らだなんだ。

規則も何もあったものじゃない。分裂したい時に分裂し それがどうもタイミングが合わないんだ。

正常の細胞とだいたい同じくらいの働きをする事もあるんだけど、

それでもきちんとした仕事はしない事の方が多い。

 

 正常の細胞を追いだしてしまい 正常細胞の働きまで悪くしてしまう。

癌細胞は からだ中 どこへでもふらふら出かけていて

好きなところでとどまってしまう。

 

 問題をおこそうとなどと 思っているわけじゃないかもしれないけれど

やっぱり 色々と問題がおこってしまう。 だから「悪性」って呼ばれるんです。

 

あなたの体の中の細胞は どれも悪性化する可能性を持っているんだけど

その中で 白血球が悪性化した病気が白血病なんです。

 

白血球の種類

 白血球は1種類ではありません。ここのところがちょっとめんどうです。

でも、白血球こそが あなたの知ろうとしている白血病の源なんだから

よくわかってもらわないと、困っちゃいます。

 

     顆粒球

   この白血球は あなたの体の中にいる兵隊の中で

   ばい菌と戦争するのが1番うまいんだ。

   ところで ばい菌って知っているかな。

   よく 喉で扁桃腺炎をおこしたりもする 病気のもとだよ。

   いずれにしろ 顆粒球はばい菌と戦って やっつけて そして食べちゃうんだ。

   

     単球(単球)

   これは 体の中に入ってきたどんな病原体とでもけんかをする。

   それも顆粒球とちがって 全然好みなしに なんでもかんでも食べちゃう。

   単球は 体の中の ゲリラみたいなものだ。

 

     最後の白血球は リンパ球

   これには2種類あるんだ。

 <B-リンパ球>

   B-リンパ球はばい菌や その他 体の中にあってはいけないものの表面を

抗体というベタベタしたものでおおう。

抗体というのは 味方の白血球に「敵だ! やれ!」

ということを教える信号みたいなものなんだ。

この信号が 味方の白血球には とても役に立つ。

B−リンパ球は 優秀な斥候(見張り役の兵隊)とも言える。

 

 <T―リンパ球>

   T-リンパ球は 自分でも戦うし 指揮もする。

   化学的な命令を 他の白血球に出す。

  「ここが問題の場所だ。すぐそこに行け!」ってね。

   命令された白血球が 問題の所へ到達すると

   T―リンパ球は 兵隊がそこにとどまってうまく戦うように かんとくする。

   そして、新米の白血球を

   腕もたつし 頭もきれる 優秀なプロの兵隊に変える。

   そのうえ 例の化学的な命令を出し リンパ球を分裂させ

   もっと多くのリンパ球を作り出す。

   T−リンパ球は 色んな命令を出し またそれ自身が兵隊の役も果たすんだ。

   そのうえ ウィルスやかびを殺す化学物質を 作り出したりもする。

   T-リンパ球は あなたの体の野戦担当指揮者なんだ。

 

白血病の種類

   白血病といっても 1種類じゃないんです。

   白血球にいろんな種類があるのは 前に書きましたね。

   そのひとつずつに 違った白血病が あるんだ。

   下の表からそれがわかると思う。

 

   一番良くあるのは

   リンパ性と骨髄性の白血病。

   他の型のものは とても珍しいんだ。

   まれな種類の白血病といっても 症状は リンパ性や骨髄性のものと同じだし

   先生達がやる治療にも ほとんど差がない。

   

   白血病のうち 急に具合が悪くなるものを 急性白血病と呼び

   ゆっくり症状があらわれるものを 慢性白血病と呼ぶ。

   こんな名前は もう 古いのだけど まだ適用しているから

   その意味をしっかり理解する必要がある。

 

     未分化型の他に T-リンパ球型、B-リンパ球型なども知られている。

     急性と慢性での治療法も、すこし違っているので注意!このページではおもに急性をとりあげている。

 

                                 「君と白血病」より

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